ニュースイッチ

ホンダが実車に搭載、2輪クラッチ自動制御技術の機能

ホンダが実車に搭載、2輪クラッチ自動制御技術の機能

「ホンダ イークラッチ」開発責任者の小野氏(左から2人目)ら開発陣

ホンダは20日、2輪車向け電子制御技術「Honda E―Clutch(ホンダ イークラッチ)」を2024年にも実車に搭載し日本国内で発売すると発表した。2輪車用有段式マニュアルトランスミッションのクラッチコントロールを自動制御し、ライダーの手動によるクラッチレバー操作を不要にした。2輪車「CB650R」、同「CBR650R」に搭載する。

イークラッチは軽量・小型のシステムで構成し、既存のエンジンのレイアウトを大きく変更することなく車体に搭載可能だ。発進や変速、停止など駆動力が変化するときに、運転者のクラッチレバー操作なしで、最適なクラッチコントロールに自動制御する。また、運転者の任意のタイミングでクラッチレバーを握ると通常のクラッチ操作も可能だ。

高いスポーツ性能、快適性、安心感の三つの目標を柱に設定して開発した。開発責任者を務めた二輪・パワープロダクツ事業本部二輪・パワープロダクツ開発生産統括部完成車開発部の小野惇也氏は同日開いた技術説明会で「幅広いライダーにワンランク上の走りを提供できる」と自信を見せた。


【関連記事】 ホンダが新しいクルマ作りで必ず頼りにする機械メーカー
日刊工業新聞 2023年12月21日

編集部のおすすめ