南海電気鉄道は２０日、完全子会社の泉北高速鉄道（大阪府和泉市）と２０２５年度早期に経営統合することで基本合意したと発表した。南海電鉄が泉北高速を吸収合併する。鉄道の需要減や人材確保困難で厳しい状況が続く見込みの中、グループ経営の効率改善でサステナブル（持続可能）な公共交通の経営を目指す。

南海電鉄は１４年に泉北高速の前身の旧大阪府都市開発の株式を大阪府などから取得してグループ化し、２２年に完全子会社化した。両社はすでに相互直通運転している。

今後初乗り運賃の二度払い解消による定期運賃引き下げなどを検討する。普通運賃は下がる区間がある可能性がある。