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三菱商事が4500人勤務の本店ビル刷新、対話エリア拡充で価値共創

三菱商事が4500人勤務の本店ビル刷新、対話エリア拡充で価値共創

三菱商事は本店のコミュニケーションエリアを拡充する

三菱商事は約4500人が勤務する本店ビル(東京都千代田区)のオフィスを全面リニューアルする。各事業部が入るフロアごとにコミュニケーションエリアを大きく配置し、社員が気軽な打ち合わせを通じて発想のヒントを得やすくする。2025年4月にかけて順次フロアを改装する。部門間の垣根を越えてアイデアを融合し、カーボンニュートラル温室効果ガス排出量実質ゼロ)やデジタル変革(DX)といった次世代ビジネスなど、新たな価値の共創につなげる。

三菱商事がリニューアルするのは、06年に完成した三菱商事ビル(東京都千代田区)と09年から入居する丸の内パークビルディング(同)で、このほど工事を開始した。一部を除く合計24フロアを対象に改装を順次進める。

社員が集まりやすい各フロア中央には飲み物や菓子類を用意し、リフレッシュしながら会話ができるスペースを設置するほか、席を固定しないフリーアドレスも導入する。柔軟な働き方や多様なコミュニケーションを通じて組織や社員のつながりを深め、活気ある職場の醸成や事業アイデアの創出を促す。

三菱商事は中期経営計画の成長戦略として、エネルギー・トランスフォーメーション(EX)やDX、地域創生を推進している。社内横断的に新事業創出を促進する部署として22年に「産業DX部門」、23年に「次世代エネルギー部門」を新設するなど、組織や社員間の連携強化による価値共創を重視する。

日刊工業新聞 2023年12月08日

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