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新幹線1.3秒で緊急停止、JR東日本が新技術導入へ

新幹線1.3秒で緊急停止、JR東日本が新技術導入へ

地震発生時の新幹線の緊急停止をより早く対応する(JR東提供)

JR東日本は2024年3月から、地震発生時により早く新幹線を緊急停止できる技術を導入する。地震の初期微動(P波)をもとに高い精度で地震規模(マグニチュード)を推定し、新幹線への送電停止までの時間を平均で2・6秒短縮して1・3秒とする。「1秒でも早く止めることで、被害が少なくなり、安全性が高まる」(深沢祐二社長)。

現在は数秒続くP波全体の最大振幅から地震規模を推定し、結果をもとに、大きく揺れる主要動(S波)の到達前に一定範囲内にある新幹線を緊急停止させている。新技術では、地震規模推定を1秒ごとに行い、早く高い精度で推定できるようにした。送電停止までの平均時間は従来の3分の1程度。時速320キロメートルで走行していた場合、約230メートル手前で停車できる。

鉄道総合技術研究所の研究成果に基づき、新幹線早期地震検知システムを改良した。地震計135台を全て改修し、24年3月から新システムの使用を始める。同システムにより緊急停止回数は若干増えると予想されるが、「安全を重視する」(同)とした。

日刊工業新聞 2023年12月07日

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