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人体に無害でウイルス不活化…日本タングステンと理研が開発、遠紫外LED光源の性能

人体に無害でウイルス不活化…日本タングステンと理研が開発、遠紫外LED光源の性能

放物面鏡で覆われた発光時のLEDパネル(中央、日本タングステン提供)

日本タングステンと理化学研究所は、波長230ナノメートル(ナノは10億分の1)の遠紫外発光ダイオード(LED)光源を共同開発した。1・2ミリ×1・3ミリメートルサイズのLEDチップは実装状態の連続動作で出力1・1ミリワット、パルス動作で同2・7ミリワットを実現した。複数光源で放物面鏡を備えたモジュールとともに、人体に無害でウイルスを不活化する装置として実用化する。

医療・衛生機器のコア部品として展開を見込む。不活化効果や人体への影響について大学と研究し、2025年の製品化を目指す。

チップを80個並べたパネルでは連続動作88ミリワット、パルス動作210ミリワットの出力に達した。正孔(ホール)が流れるp型半導体側への分極ドーピング層の導入でホール伝導特性を大幅に改善。透明コンタクト層の導入で光の取出効率を向上した。

同社は波長200ナノ―235ナノメートル領域の紫外光を遠紫外線と位置付け、深紫外線に比べて皮膚や眼への影響が小さいとみる。

日刊工業新聞 2023年11月29日

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