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清水建設が新工法、コンクリート造建物の耐震性向上

清水建設が新工法、コンクリート造建物の耐震性向上

シミズハイレジリエントビーム構法を適用した配筋のイメージ

清水建設は鉄筋コンクリート(RC)造の建物向けに、耐震性能を向上させる「シミズハイレジリエントビーム構法」を開発した。建物の梁(はり)端部の主筋を増強し、地震時に損傷が生じやすいヒンジ領域を梁の中央側に移行。同領域を柱から遠ざけることで、柱と梁の接合部の損傷を最小限に抑制する。地震に強く、安全性に優れるRC造建物の建設が可能になる。

同社が建設を進める「豊海地区第一種市街地再開発事業」(東京都中央区)に同構法を初適用した。梁の約5分の2サイズの試験体を作製し、同構法を適用。震度7相当の負荷をかける実証実験を行い、耐力や損傷度を検証した。この結果、試験体は従来構法と同等の耐力を維持するだけでなく、柱梁接合部の損傷が軽微な補修で済む程度に抑制できることを確認した。

RC造の建物は従来、地震時の揺れによる損傷を梁の端部に発生させるように設計されている。ただ大きな地震で建物が繰り返し揺れると、端部の損傷が柱梁接合部に広がってしまうケースがあった。柱梁接合部はいったん損傷すると補修が難しく、地震後の建物の継続使用や早期復旧の観点から、柱梁接合部の損傷を防ぐ技術が求められていた。

日刊工業新聞 2023年11月17日

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