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大阪・関西万博パビリオン…NTT「感情をまとう建物」の仕掛け

大阪・関西万博パビリオン…NTT「感情をまとう建物」の仕掛け

NTTのパビリオン起工式 起工式後の記念撮影(右から3人目がNTTの島田社長)

NTTは10日、2025年大阪・関西万博に出展するパビリオンの起工式を大阪市此花区の万博予定会場で行った。「感情をまとう建築」をコンセプトに、三つの体験ゾーンで構成する建物の外側は浮遊する「布」で覆い、人の感情で布が動くような仕掛けも作る。設計・監理をNTTファシリティーズ、施工を奥村組がそれぞれ担当する。11月中旬に着工し、24年12月の完成を予定する。

NTTが社会実装を目指す次世代通信基盤「IOWN(アイオン)」をパビリオンのネットワークインフラに活用。離れた会場でも体験を共有できるようにする。NTTグループが手がける万博全体を仮想空間にする「バーチャル万博」とも連動させていく。

環境も重視し、鋼材の使用量を減らした建物構造や、水素発電プラントを設置。隣のパナソニックパビリオンにも電力用水素を供給する。起工式後に取材対応したNTTの島田明社長は「来場する子供たちにも興味をもってもらえる、未来の新たな価値を見せたい」と強調した。

日刊工業新聞 2023年11月11日

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