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村田製作所が350億円投資、セラミックコンデンサー開発の新拠点

村田製作所が350億円投資、セラミックコンデンサー開発の新拠点

整備する研究開発拠点の完成予想イメージ

村田製作所は6日、2024年春開業予定の北陸新幹線「越前たけふ駅」(福井県越前市)前に、研究開発拠点「セラミックコンデンサ研究開発センター」を建設すると発表した。総投資額は約350億円で、26年4月に稼働。主力事業のセラミックコンデンサー製品や生産プロセスを開発するほか、グループの若手社員や技術者の育成拠点としても活用する。

生産子会社の福井村田製作所(同)が研究開発拠点を建設する。同拠点には研究開発に特化した最先端の設備・環境を整備し、隣県の野洲事業所(滋賀県野洲市)のコンデンサー原料・技術開発部門とも連携。新商品・生産プロセスの開発速度を向上させる。

同社は従来、生産プロセスなどを開発する際、各工場が持つ量産ラインを流用することが多く、開発効率が悪かったという。

新拠点の延べ床面積は4万2071平方メートルで、施設見学やインターンシップでの活用、災害時や帰宅困難者発生時の受け入れ対応も検討する。将来、約800人が勤務する想定だ。


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日刊工業新聞 2023年11月07日

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