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自動運転バスの乗客安全に…東海理化が技術実装へ

自動運転バスの乗客安全に…東海理化が技術実装へ

人の骨格を検知し姿勢を捉える(ジャパンモビリティショーの体験展示)

バス車内のけが防止―。東海理化は運転手が不在となる自動運転バスでも、乗客の安全・安心を確保する技術の社会実装を加速する。骨格を検知することで人の姿勢を捉える技術を開発。10月末まで川崎市で実証実験を行った。今後さらに性能を高め、2025年以降の市場投入を目指す。

バスに複数台のカメラを設置し、乗客の姿勢を検知する。例えば「乗客がつり革をつかんでいない」「不安定な座り方をしている」といった場合などに遠隔監視員に知らせ、車内にアナウンスするイメージ。車内でのけがや事故を防ぐ。

川崎市では「自動運転レベル2」のバスで検証した。将来は自動運転バスでの採用を想定するが、まずは有人の路線バスへの搭載を目指す。実用化にあたり、カメラの取り付け位置を調整し死角をなくすなど改善をするほか、コスト面の課題にも取り組む。

日刊工業新聞 2023年11月10日

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