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大林組・トヨタが技術開発、コンクリートにCFRP端材

大林組・トヨタが技術開発、コンクリートにCFRP端材

施工状況(リカボクリート打設)

大林組は、トヨタ自動車と共同で、燃料電池車「MIRAI(ミライ)」の水素タンクに使用されている炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の端材を、コンクリート補強用短繊維として再利用する技術を開発したと発表した。同技術によりCFRPの廃棄量を削減でき、サーキュラーエコノミー(循環経済)推進への寄与が見込める。

新開発の「リカボクリート工法」は、燃料電池車の水素タンクを製造する段階で発生するCFRPの端材に独自の熱加工を施し、適切な長さに裁断した後、コンクリートに添加。これによりコンクリートのひび割れ抑制や靱性(じんせい)の向上を実現する。

今回、再生加工したコンクリート補強用短繊維をトヨタの明知工場(愛知県みよし市)内の部品置き場床面に初適用した。両社は今後も技術開発を継続し、さまざまなコンクリート構造物への適用を進める。将来は年間3万立方メートルの繊維補強コンクリートへの適用を目指す。


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日刊工業新聞 2023年11月10日

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