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トヨタが「クラウン」新型セダン投入、乗り心地・走り追求

トヨタ自動車は旗艦モデル「クラウン」の新型セダン(写真)を13日に発売する。パワートレーン(駆動装置)はハイブリッド車(HV)と、走行中に二酸化炭素(CO2)を排出しない燃料電池車(FCV)を用意した。元町工場(愛知県豊田市)で生産。消費税込みのメーカー希望小売価格はHVが730万円、FCVが830万円。月間600台の販売を見込む。

クラウンの代名詞であるセダンとして「型」を再定義し、乗り心地と走りを追求した。ロングホイールベースとボディーを大きくし、運転手付きの車「ショーファーカー」として後席のゆとりや乗降性を高めた。HVは新開発の2・5リットルエンジンと2基のモーターに、10段変速制御を組み合わせて余裕のある走りを実現する。

FCVは「MIRAI(ミライ)」と同じシステムを採用。3本の高圧水素タンクと燃料電池などを搭載する。1回につき約3分間の水素充填で約820キロメートルの走行が可能だ。

2022年7月に発表した「クラウン」の新型車型4車種のうちセダンは3車種目。自動車のサブスクリプション(定額制)サービスを手がける子会社のKINTO(キント、名古屋市西区)でも取り扱う。


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日刊工業新聞 2023年11月06日

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