宇宙ゴミをレーザー照射で一掃!

理研など、宇宙ゴミ除去できる技術を考案

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レーザービームによるプラズマアブレーション(理研報道発表資料より)
 理化学研究所、フランス原子核研究所宇宙物理センター、イタリア・トリノ大学などの共同研究グループは、宇宙ゴミの除去技術を考案した。軌道上から500キロワットの高強度レーザーを宇宙ゴミに向けて照射し、ゴミの表面から噴き出したプラズマの力を使って減速させ、地球の大気圏に落下させて除去する。これにより数センチメートルサイズの小さな宇宙ゴミを取り除くことが可能という。同グループは2020年内に実用化を目指す。

 この技術は、宇宙ゴミの100キロメートル程度遠方にある場所からレーザーを10秒程度当てることで、10センチメートルサイズのゴミを減速させ、地球の大気圏に落下させて除去させる仕組み。ただ、地上から10センチメートル以下の宇宙ゴミの検出は難しい。そこで、口径2・5メートルの超広角宇宙望遠鏡を使って、ゴミを検出することを提案。また平均出力500キロワットのレーザーを作り出すために100本以上の光ファイバーを並列に使い、精密な再調整を不要としている。

 宇宙ゴミは人工衛星やロケットなどの人工的な残骸物。数センチ程度から10センチ以上までさまざまな大きさがあり、毎秒約8キロメートルの速度で地球を周回している。運用中の衛星などに衝突すると大きな損傷を及ぼす恐れがある。

日刊工業新聞2015年04月24日 科学技術・大学面

COMMENT

昆梓紗
デジタルメディア局DX編集部
記者

広い広い宇宙でなぜそんなに小さなゴミが問題になるのかと疑問でしたが、ゴミの相対速度は弾丸よりも速い秒速10キロメートル(km)以上にもなると知って納得。特に0.3~10センチメートル(cm)サイズの宇宙ゴミは非常に多く(およそ70万個以上)、小さいため検出が困難なことから、最も危険とされているそうです。

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