Robot mechanism#02 住友重機の精密減速機

独自の中空構造、小型領域にも参入

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中空部分を大きめにとった精密減速機
 住友重機械工業がロボット用精密減速機で勢力を拡大させている。ロボット用では挑戦者の立場だが、独自の中空構造やコストパフォーマンスに対するロボットメーカー側の評価は高い。着実に採用実績を積み上げ、販売増につなげている。また、2016年度には、まだ手がけていなかった外径100ミリメートル以下の小型領域にも参入する計画。小型ロボットや人と協働するロボットなど成長分野でシェアを確保し、収益力を高めたい考えだ。

 「じわじわと採用率が上がっている」。田中利治取締役専務執行役員はロボット用減速機の現状をこう説明する。ロボットの関節部に組み込まれる減速機は、中大型ではナブテスコ、小型ではハーモニック・ドライブ・システムズが高いシェアを誇る製品。

 住重は近年、主に中大型をターゲットに攻勢をかけてきた。その結果、「当社の製品を高く評価してくれるロボットメーカーが増えている」(田中氏)という。

 特に好評なのが、中空部分を大きめにとった「Cタイプ」と呼ぶ製品。中空部に簡単にケーブル類を通せるため、ケーブルをアームに内蔵するロボットを設計しやすい。ロボットメーカーは新製品でケーブル内蔵型に切り替える傾向にあり、それに伴いCタイプの受注は増え続けている。

 16年度には従来手がけていなかった小型製品を投入する予定。軽可搬の小型ロボットなどで需要が急拡大している領域だけに、今後の販売戦略に注目が集まる。
(文=藤崎竜介)

日刊工業新聞2016年3月9日 ロボット面

COMMENT

ロボット用減速機の市場は、日本電産シンポの参入によりにわかに活気づいてきた。ライバル同士が切磋琢磨することで、技術革新が加速することを期待したい。 (日刊工業新聞社編集局第一産業部・藤崎竜介)

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