ニュースイッチ

日系自動車メーカーが苦戦する中国市場、マツダは巻き返しへ25年にEV投入

マツダの毛籠勝弘社長は25日、「ジャパンモビリティショー2023」会場の東京ビッグサイト(東京都江東区)で記者団の取材に応じ、中国市場で現地パートナーと開発し2025年に発売を目指す車種について「電気自動車(EV)とレンジエクステンダー(航続距離延長装置)の両方を想定する」との方針を示した。新エネルギー車(NEV)の需要が高まる中国で、マツダの23年4―9月期の販売台数は前年同期比約10%減と振るわない。新車投入まで販売網整備やブランド価値向上に努め、影響を最小限にする考えだ。

環境規制や補助金などの政策を背景に、中国ではEVの需要が継続的に増え、ハイブリッド車(HV)や内燃機関車を中心に販売する日本勢は苦戦が続く。三菱自動車は24日、中国での車両生産と販売からの撤退を表明した。

一方、マツダの足元の中国販売はスポーツ多目的車(SUV)「CX―50」の新規投入や小型車「マツダ3」の価格改定などが奏功し、前年を上回る販売台数で推移しているという。EVを含めたNEVの投入や販売改革などを通じ、同市場でさらなる巻き返しを図る。


【関連記事】 SUVで三菱自・マツダ・スバルが頼りにする加工メーカー
日刊工業新聞 2023年10月26日

編集部のおすすめ