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東レエンジが工学系大院生の研究応援、第1回当選テーマは?

東レエンジが工学系大院生の研究応援、第1回当選テーマは?

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東レエンジニアリング(東京都中央区、岩出卓社長)は、工学系大学院(修士課程)での研究を応援する取り組み「TRENG Support(トレンジサポート)」の第1回の当選テーマ6件を決めた。応募総数51件の中から、社会的インパクトや独自性などを審査した。当選テーマの応募者が所属する研究室に各50万円を寄付金として贈呈する。

当選テーマは山形大学大学院の菊地真魚さんが応募した「透明ガラス形状を維持する潜熱蓄熱材料の創製」など。同社は日本の産業力の維持・向上と持続可能な社会の両立に工学系人材の一層の活躍が欠かせないとの考えから、6月にトレンジサポートを創設した。


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日刊工業新聞 2023年10月17日
山本佳世子
山本佳世子 Yamamoto Kayoko 編集局科学技術部 論説委員兼編集委員
選定テーマは、主催の東レエンジニアリングに近しい領域になるのだろうか、と思っていたが、多様な結果となった。薄膜形成やプラズマ電界などの一方で、薬物送達システム、血管新生などライフサイエンスもしっかり入っている。応募51件から6件、競争率は8.5倍と高いものの、実際の選定結果から間口の広さが実感されたことは、次年度以降の学生に応募を促す上でもプラスだろう。修士研究テーマの内容で可という取り組みやすさを考えると、先輩の採択を目にした近隣研究室の後輩らもその気になってくるのではないか

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