英グーグル・ディープマインドの囲碁AI、名人に勝てるか?

9日にソウルで対局、日本でもコンピューター囲碁国際大会が19日に開幕

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19日には国際大会「UEC杯」が電気通信大学で開催される。昨年のUEC杯優勝者「CrazyStone」㊧と趙治勲25世本因坊の対戦「電聖戦」(電通大提供)
 人工知能(AI)が人間の名人に勝てるかどうかコンピューター囲碁に注目が集まっている。米グーグル傘下の英グーグル・ディープマインドが開発した囲碁AI「アルファ碁」と韓国のイ・セドル棋士との対局が9日にソウルで始まる。日本でもコンピューター囲碁の国際大会「UEC杯」が19日に電気通信大学で開幕する。UEC杯には米フェイスブックのAIチームが参戦。上位2チームは小林光一名誉棋聖への挑戦権を獲得する。(小寺貴之)

 アルファ碁が欧州王者を負かしたというニュースは世界を駆け巡った。人工知能学会会長の松原仁公立はこだて未来大学教授は「優秀な研究者が集まって速い計算機を使って成し遂げた」と評価する。ただ敗れた欧州王者は現役の棋士ではなく、アルファ碁の実力について評価は分かれている。日本のプロ棋士からは「セドル棋士には到底勝てない」「芽はなくはない」など賛否両論の声がある。

 「ディープマインドの発表した論文の通りなら、セドルからの勝利は難しい」(伊藤毅志電通大助教)というのが技術者の見方だ。

 ディープマインドはディープラーニング(深層学習)という手法を使ってアマチュアレベルだった囲碁AIを飛躍させた。14年に深層学習をAIに取り入れた研究論文を発表。これを世界の研究者が追いかけたが、深層学習を使うだけでは勝率は上がらなかった。伊藤助教は「普通の研究者では手の届かない規模の計算資源をフル稼働させないと精度は上がらない」と説明する。

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日刊工業新聞2016年3月9日 ロボット面

COMMENT

昆梓紗
デジタルメディア局DX編集部
記者

将棋、囲碁、クイズなどAIの挑戦は続いています。こういったゲームにおける人間の処理能力を解析することが、AIを飛躍的に進化させることにつながっているようです。

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