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トヨタの新型「センチュリー」が採用、アキレスが開発した「導電性表皮材」の機能

トヨタの新型「センチュリー」が採用、アキレスが開発した「導電性表皮材」の機能

トヨタのセンチュリー

アキレスは5日、導電性表皮材がトヨタ自動車の新型「センチュリー」の運転席に採用されたと発表した。シートの一部に使用することで、ドライバーと周辺にたまる静電気をボディー全体に分散させる機能を持つ。帯電量を軽減し、安定した車両挙動や気持ちのよいドライビングに貢献できる。

この導電性表皮材はトヨタの協力を得て開発したもので、「除電スタビライジングプラスシート」の除電機能付き素材として展開している。すでにカローラの特別仕様車や新型クラウンなどにも採用されており、実績や技術が評価された。

アキレスは長年車両用シート表皮材を手がけ、生産からウレタンのラミネート加工まで一貫対応している。導電性表皮材では、設備資材や電子デバイス向け製品などに使われる静電気対策技術を応用している。


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日刊工業新聞 2023年10月06日

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