次世代太陽電池「ペロブスカイト」でコンソーシアム、発明者・宮坂氏が国内生産へ企業連携を推進
桐蔭横浜大学発ベンチャーのペクセル・テクノロジーズ(川崎市)と麗光(京都市)、マクニカ、MORESCOの4社は、次世代太陽電池「ペロブスカイト太陽電池(PSC)」の国内生産に向けて技術連携コンソーシアムを発足した。PSCの発明者でペクセルの創業者である宮坂力・桐蔭横浜大特任教授を中心にそれぞれの技術を生かしたPSCの共同研究体制を強化する。来春をめどに試作品を開発し、今後3年以内のPSCの事業化を目指す。
コンソーシアムには桐蔭横浜大学や、同大とPSCを共同研究してきた三菱ケミカルが技術協力するほか、今後も開発に協力する企業の参加を受け入れる予定。宮坂特任教授はコンソーシアムについて「PSCを国内でなるべく早く実用化するために企業連携を加速したい」と力を込めた。
ペロブスカイト太陽電池は軽く薄く柔らかく作製できるため、既存の太陽電池は設置できない耐荷重の低い屋根や壁面に設置できるとして、脱炭素技術の切り札と期待される。国内では積水化学工業や東芝、パナソニックなども実用化を目指しており、政府も量産化を支援する方針を掲げている。
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