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大林組・コサカ建材が高炉スラグ活用で開発、「土壌改良材」の効果

大林組・コサカ建材が高炉スラグ活用で開発、「土壌改良材」の効果

発生土に「バイプロジオL」を混合する

コサカ建材(名古屋市中村区、小阪太郎社長)は大林組と共同で、二酸化炭素(CO2)排出量を低減できる締固め用の土壌改良材「バイプロジオL」を開発した。12月の販売を目指す。高炉スラグなどの副産物を材料に活用することでCO2排出量を低減する。大林組が開発した固化目的用「バイプロジオC」を、コサカ建材グループの技術力を生かし締固め用に改良した。コサカ建材は建設資材の商社だが、グループ会社で土壌改良材などを自社開発している。

地盤改良工事では一般的にセメント系固化材を使用することが多いが、製造時のCO2排出量が多いことが課題となっていた。同製品は、高炉スラグなどの副産物を活用しているため、製造時のCO2排出量はセメント系固化材の半分以下となる。

また、強度発現性が良く少量添加で必要強度を達成できるため、地盤改良工事でのCO2排出量を従来に比べ約60%低減できるという。

材料として活用する高炉スラグには、有害な六価クロムを固定し溶出を抑制する効果があり、セメント系固化材よりも六価クロム溶出量も低減する。

同社は商社機能に加え、自社内に設計・デザイン・工事部門を持ち、設計から工事管理まで手がける。脱炭素社会の実現に向け、今回の製品の拡販に力を入れる。

日刊工業新聞 2023年10月02日

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