排ガス・エンジン騒音なし、コマツが投入する電動マイクロショベルが発揮する性能
コマツは26日、ホンダと共同開発した電動マイクロショベル「PC05E―1=写真」を、国内市場で10月から発売すると発表した。コマツは機械質量0・1トンの電動マイクロショベルを2022年3月に国内でレンタル販売した。今回はパワーがより大きい機械質量0・5トンでレンタルに加え、直接販売も行う。価格は341万円で、販売目標は年50台。コマツは23年度を電動化建機の市場導入元年と位置付け、カーボンニュートラルへの貢献や作業環境改善をアピールし拡販する。
機械寸法は全長2300ミリ×全幅690ミリ×1230ミリメートル。リチウムイオン電池(LiB)駆動で排出ガスとエンジン騒音がない。静音性が求められる住宅地の配管工事などの利用を想定する。現行エンジン車が苦手な低回転数の作業でも力強い掘削性を発揮。作業途中で電池残量が減った場合、電池交換で充電時間を待たずに作業を継続できる。家庭用の100ボルト電源でも充電可能。エンジンを搭載しないためエンジンオイルの点検や燃料補給、フィルター類の清掃が不要で、日常の点検保守作業の手間を大幅に減らせる。
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日刊工業新聞 2023年09月27日