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三菱電機が5G拡大狙いサンプル提供、基地局GaN電力増幅器モジュールの性能

三菱電機が5G拡大狙いサンプル提供、基地局GaN電力増幅器モジュールの性能

5Gマッシブマイモ基地局用のGaN電力増幅器モジュール

三菱電機は第5世代通信(5G)のネットワーク拡大に対応するため、多数のアンテナ素子を用いる「massive MIMO(マッシブマイモ)」基地局用の窒化ガリウム(GaN)電力増幅器モジュールのサンプル提供を21日に始める。独自の回路技術を適用することにより、400メガヘルツ(メガは100万)の広い周波数帯域で電力付加効率43%以上の低歪(わい)特性を実現した。同基地局の低消費電力化に貢献する。サンプル価格は個別見積もり。

独自の高密度実装技術を活用したことも特徴。電力増幅器をモジュール化することで、基地局の回路設計の負荷軽減や製造コスト削減にも役立つという。

5Gが世界で普及しつつあることに伴い、高速・大容量の通信の実現に貢献するマッシブマイモ基地局の敷設も主に都市部で進んでいる。同基地局には多素子アンテナを用いるため、送信信号を増幅する多数の電力増幅器の搭載が必要となるという。このため、消費電力の低減や製造コストの削減が求められており、電力増幅器の高効率化やモジュール化の需要が高まっている。


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日刊工業新聞 2023年09月21日

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