太陽光発電と蓄電池の組み合わせ、充電容量は2kw時が最も経済的!?

Looopなど投資回収期間が短縮へ解析

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太陽光搭載住宅が並ぶパナソニックのスマートタウン
 Looop(東京都文京区)とアリョール(同中央区、)は家庭1044軒の電力使用データの解析により、出力3キロワットの太陽光発電と組み合わせた蓄電池の充電容量は2キロワット時が最も経済的だとの分析結果をまとめた。初期費用を抑え、太陽光の電力も活用して購入電力を減らせるので投資回収が早い。販売中の蓄電池は6キロワット時以上が多く、1台200万円と高価。容量が見直されれば、蓄電池の導入費を削減できる。

 家庭用エネルギー管理システム(HEMS)が計測した1044軒の1年分の”電力ビッグデータ“から、天候などによる電力の使われ方の変化を解析。その結果から電力使用パターンを作り、コンピューターで蓄電池の充電と放電による効果を検証した。

 太陽光は出力3キロワットを搭載し、蓄電池は1キロワット―15キロワット時で設定を変更。料金の安い夜間帯に充電したり、日中に太陽光の余剰電力を充電して夜間に放電したりし、なるべく購入する電力を抑えて蓄電池の投資回収期間を計算した。

 2キロワット時だと13・7年で済み、もっとも早かった。1キロワット時に小さくすると15年に伸びた。市場に多い6キロワット時は18・5年かかった。太陽光がない条件だと5キロワット時が最も早い18・5年だった。

 蓄電池は充電容量が上がると価格も上昇する。最近は容量が増える傾向にあり、高価格が普及への壁となっている。2社は今後、実際の住宅で蓄電池を運転して検証を始める。

 Looopは太陽光発電所の設置や販売を手がけ、電力小売り事業にも参入した。アリョールは太陽光発電予測のベンチャー。 

日刊工業新聞2016年3月3日エネルギー面

COMMENT

松木喬
編集局第二産業部
編集委員

蓄電池の充電容量は何kw時が最適なのか?その議論に一石を投じるのではと思います。家庭の月の平均電力使用量は290kw時。1日にすると9kw時ぐらい。昼の電力を太陽光で賄えば必要なのは夜間と朝に必要な充電量。蓄電池メーカーは6、8、9、10kw時とだんだんと大容量化しています。それは蓄電池単品で稼ごうとする考えがあるからです。太陽光と蓄電池を一つのシステムとして考えると、蓄電池はそんなに大きくなくても良さそうです。太陽光、蓄電池メーカーもうすうす気づき始めています。

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