EV「リーフ」の再生電池利用、日産などが発売したポータブル電源の性能
日産自動車、JVCケンウッド、フォーアールエナジー(横浜市西区、堀江裕社長)は31日、日産の電気自動車(EV)「リーフ」の再生バッテリーを利用して共同開発したポータブル電源を発売すると発表した。日産は1日に全国の日産販売店舗で「ポータブルバッテリー from LEAF」として発売する。消費税込みの希望小売価格は17万500円。
発売するポータブル電源は充電池容量633ワット時。ハンドル収納時の寸法は幅370ミリ×奥行き282ミリ×高さ205ミリメートル。動作温度範囲はマイナス20―60度C。季節を問わず自動車内で使用可能で、車載可能なポータブル電源は世界初としている。
自己放電が少ないため、倉庫備蓄や非常時の給電用としても利用可能だ。約2000回の繰り返し充電が可能で、高頻度での使用でも長期間利用できる。
JVCケンウッドは2023年中に公式オンラインストアを皮切りに発売する。
同社の野村昌雄専務執行役員は製品発表の記者会見で、車載対応仕様であることを強調した上で「JVCケンウッド長岡(新潟県長岡市)で製品として作っており、メード・イン・ジャパンのバッテリーになる」と述べた。
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日刊工業新聞 2023年09月01日