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太陽光パネル大量廃棄に備え、丸紅が再使用・資源化の一元管理へ一手

太陽光パネル大量廃棄に備え、丸紅が再使用・資源化の一元管理へ一手

太陽光発電パネルは寿命を迎える30年代に大量廃棄が見込まれる

丸紅は中古の太陽光発電パネルの情報管理プラットフォーム(基盤)を2024年度に本格稼働する。排出事業者から引き取った中古品のうちリユースできるパネルには保証を付け、使用年数や型番などの情報をオンラインで公開して販売する。劣化品は連携するリサイクル業者に依頼し、銀や銅などを取り出して再資源化する。中古品や処分工程を一元的に管理し、寿命を迎えたパネルの大量廃棄を見込む2030年代半ばに年間2万トンの取り扱いを目指す。

丸紅と産業廃棄物処理の浜田(大阪府高槻市)の合弁会社リクシア(東京都千代田区)が7月に始めた中古太陽光パネルの取引に同基盤を順次実装する。事業所閉鎖に伴う屋根からの撤去品や自然災害に伴う損壊から一部免れた中古品などのうち、再使用できるパネルは買い取って製品情報を公開し販売する。

丸紅は太陽光パネルのリユース・リサイクルを促進する

損害保険ジャパンと連携してリユース品に3年間の保証を付け、ブロックチェーン(分散型台帳)を使って履歴を管理する。中古品の情報制約を低減して取引を活性化させる。

劣化品は全国の連携リサイクル業者に依頼し、パネル内の銀や銅、アルミニウム、シリコンなどを再資源化する。中古品の引き取りからリユース・リサイクルまでの工程を一元的に管理し、資源の有効利用と廃棄物削減を促す。

10年代に急拡大した太陽光発電のパネルは寿命が20―25年とされ、30年代半ばに年間80万トンの廃棄が見込まれている。丸紅は21―23年度に環境省の資源循環情報プラットフォームの実証事業に参画して得られたノウハウを生かして情報基盤を構築する。

日刊工業新聞 2023年08月31日

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