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シャープが太陽電池の改良版投入、屋根に合わせ多様な形状

シャープが太陽電池の改良版投入、屋根に合わせ多様な形状

大きさと形状の異なる4機種を展開。多様な形状の屋根に設置しやすい

シャープは住宅用太陽電池モジュールの旗艦モデル「ブラックソーラーゼロ」の改良版を10月に発売する。太陽電池セルを従来の「P型」に比べて発電量の大きい「N型」へ変更。多くの太陽電池を敷き詰めやすいよう、形状の異なる4機種(発電出力は120―230ワット)を引き続き用意するとともに、それぞれ従来機種より小型化した。消費税込みの価格は形や大きさに応じて9万9000円―17万6000円。

4機種は大小の長方形と、左右それぞれの屋根の端に配置しやすい台形で構成。サイズと形状が異なる4機種を組み合わせ、さまざまな形状の屋根に効率よく設置しやすい。都市部や市街地などの住宅の限られたスペースを有効活用できる。太陽電池本体に加え部品も黒にし、屋根に調和しやすくした。 

東京都や川崎市が2025年度から新築住宅への太陽光パネル設置義務化を決めるなどしており、シャープは自治体支援による需要拡大を見込む。また、一部の機種については補強バーの取り付けで対応できる垂直積雪量を従来より50センチメートル多い200センチメートルとし、寒冷地での普及拡大も図る。


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日刊工業新聞 2023年08月31日

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