工期3ヶ月短縮、新井組と松村組が梁貫通型のRCS構法
新井組(兵庫県西宮市、馬場公勝社長)と松村組(東京都千代田区、村上修社長)は鉄筋コンクリート(RC)造の柱に鉄骨梁(はり)を混合した梁貫通型のRCS構法(写真)を共同で開発した。物流倉庫など大スパンの建物工事で鉄骨造の柱を採用した時と比べ、3カ月程度の工期短縮が見込める。すでに日本建築総合試験所の建築技術性能証明を取得した。
同構法は柱梁接合部に充填するコンクリートを鉄板で覆って拘束し、鉄骨造の梁がRC柱を貫通する形式。
建設資材の不足は依然として続いており、鉄骨は現場への納期が最大で1年になることもある。柱をRC造にすることで工事期間の短縮につなげる。
新井組では約10メートルスパンの物流倉庫や商業施設の建設の引き合いが増えており、同構法を使って需要に応えていく。
日刊工業新聞 2023年08月30日