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当初は売れなかったが…輪島塗蒔絵ボールペンに吹いたサミットの風

セキセイ(大阪市阿倍野区、西川智也社長)の輪島塗蒔絵(まきえ)ボールペン「雅風(がふう)」が注目されている。2012年の発売当初は売れなかったが、16年の先進7カ国(G7)首脳会議伊勢志摩サミットの首脳会議用筆記具用に採用され、風向きが変わった。その後は19年の20カ国・地域(G20)首脳会議大阪サミット、5月のG7広島サミットでも採用。25年の大阪・関西万博で地元の自治体パビリオンでも一定期間出展する計画だ。

同ボールペンは木製で、協力企業で製造する。そして、西川雅夫会長が描いた原画をもとに輪島塗の塗師が絵付けをする。広島サミットでは鹿の親子を描いた。消費税抜きの価格は5万5000円で、すでに300本を販売した。

西川会長は「引き続き受注があり、また300本作っているところだ」と強調。輪島塗りのボールペンは海外からの受注もあることから「輸出も狙いたい」(西川会長)と意気込む。

日刊工業新聞 2023年08月28日

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