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旅客搭乗橋を一人で航空機へ自動接続、新明和が遠隔操作技術を業界初の実用化

旅客搭乗橋を一人で航空機へ自動接続、新明和が遠隔操作技術を業界初の実用化

旅客搭乗橋(チャンギ空港グループ(CAG)提供)

新明和工業は操作員1人で旅客搭乗橋を航空機へ自動接続できる業界初の遠隔操作技術を、シンガポールのチャンギ空港で実用化した。接続には熟練技能が必要で、世界の空港で人材確保と育成が負担となっている。人為操作ミスも防げる省人化技術として、搭乗橋でシェア首位を握るアジアの空港に提案を始めた。

同空港の運営企業と共同で実用化に成功した。搭乗橋先端のカメラや人工知能(AI)で、航空機の機種が異なっても乗降ドアの位置を正確に検出する。搭乗橋と接続状態となるドア位置2センチメートル手前まで、センサーや監視画面で安全性を確かめながら自動走行する。

天候変化や機体の配色違いでドア位置の検出は難しくなるが、AIの学習効果で精度を高めた。搭乗橋の柱脚にある遠隔操作盤のボタンを1回押すだけで完了する。ドアが2カ所ある大型機でも、搭乗橋2基を1人で操作・監視できる。

新明和工業は2022年8月にチャンギ空港へ納めた自動接続搭乗橋で遠隔操作の実証実験を開始。国内2空港にも同搭乗橋を競合他社に先駆け納めている。ただ従来は操作員が搭乗橋内で操作し、接続の最後に人手を要する場合があり、1基ごとに操作員も必要だった。


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日刊工業新聞 2023年08月28日

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