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販売の力強さ回復は遠く…半導体装置販売高4ヶ月ぶり増加も

日本半導体製造装置協会(SEAJ)がまとめた日本製半導体製造装置の7月の販売高(速報値、5―7月の3カ月移動平均ベース、輸出含む)は前月比8%増の2800億4100万円で、4カ月ぶりにプラスに転じた。年度末の反動で販売が落ち込んだ4月の影響がなくなったためとみられる。先端のロジック半導体やメモリー半導体関連の投資は依然低調だが、中国での非先端分野の半導体向けの投資が活発で販売を下支えした。

ただ前年同月比は12・6%のマイナス。SEAJも23年度の販売高について前年度比23%減との予測を変えていない。想定以上に落ち込む可能性は少ないものの、年度内に販売が力強さを回復するのは難しいとみられる。

装置の種類別では前工程のウエハープロセス用処理装置、後工程の組み立て用装置と検査用装置のいずれも前年同月を割り込んだが、減少幅はウエハープロセス用処理装置が他の2種類より小さかった模様だ。


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日刊工業新聞 2023年08月24日

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