地銀のメガバンクへの預金がじわり進行中

資金運用難に悲鳴

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 日銀のマイナス金利導入を受けて、資金運用に悩む地方銀行がメガバンクへの預金を増やしているようだ。メガバンクは「原則断る」(関係者)方針だが、出資関係などのある親密行からの預金は受け入れざるを得ない状況だという。マイナス金利の打撃がじわじわと銀行界に広がっている。

 地銀のメガに対する預金については2月26日の衆院財務金融委員会で民主党の前原誠司議員が当座預金へのマイナス金利付与を敬遠する地銀からメガへの数兆円の資金の移動を追求。日銀の黒田東彦総裁は「予期された動き」と答弁した。

 額は把握できないものの、地方銀行関係者は預金の払い込みの存在を認める。
 
 マイナス金利は民間金融機関の貸出増加が狙いにあったが、企業の資金需要は乏しい。地銀にとってメガへの預金は避難措置であり、数少ない振り向け先になっているのが現実だ。

日刊工業新聞2016年3月3日金融面

COMMENT

栗下直也
デジタルメディア局DX編集部
記者

メガバンクとしても無碍に断るわけにもいかないでしょう。日銀や金融庁もマイナス金利による地銀の資金運用難は予想できていただけに黙認せざるをえなさそうです。

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