「宇宙旅行」の前に!訓練プログラムが6月開始へ

 【名古屋】PDエアロスペース(名古屋市緑区、緒川修治社長、052・621・6996)は、航空機内で無重量(0G)の環境を提供する事業を6月に始める。県営名古屋空港(愛知県豊山町)を拠点に航空機を放物線飛行させ、機内で一時的に宇宙空間を再現。医療検査をセットにして提供し、無重量状態での体調変化など宇宙旅行への理解を広げる。米国などで宇宙旅行商品の開発が進む中、日本でも一般向けの宇宙関連事業が立ち上がろうとしている。

 「宇宙旅行前の訓練プログラム」としてサービスを開始する。無重量飛行と宇宙旅行に関する講座、医療検査をセットで提供し、料金は84万円(消費税抜き)を想定。無重量飛行のみの簡易的なコースも設ける方針。
 
 民間の宇宙機開発では米ベンチャーなどが先行し、高度100キロメートルの宇宙空間への旅行事業の実現が迫る。ただ、宇宙に興味はあるが身体能力や健康に不安を抱える人が多いといい、「飛行訓練や医療検査で宇宙を身近に感じてほしい」(緒川社長)考えだ。3月に受け付けを開始し、年間約80人の飛行実施を目指す。

 航空機の運航はダイヤモンドエアサービス(愛知県豊山町)に、医療検査を医療法人の松柏会に委託。検査内容の策定には岡山大学や愛知医科大学、宇宙航空研究開発機構(JAXA)も協力する。

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 PDエアロスペースは1日、上記の訓練プログラムを発表した。
 専用サイト(http://pdas.co.jp/pp/)から申し込みや問い合わせを受け付けている。

日刊工業新聞2016年3月1日付総合3面記事(一部地域を除く)に加筆

日刊工業新聞 記者

日刊工業新聞 記者
03月02日
この記事のファシリテーター

無重力(正確を期すなら「無重量」とのこと)+医療チェックの組み合わせで「まずは訓練してみよう」という視点はなかなか面白いと思います。金額は84万円と気軽に手が出るものではありませんが、それでも、米国の会社や宇宙飛行前の訓練と比べれば安いというもの。

蛇足ですが、宇宙旅行関連ではHISがロシアの戦闘機による「成層圏体験プログラム」なんてのも売り出しています。

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