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デンソーなどトヨタ系4社、来年度採用で技能職を大幅に増やす

 デンソーなどトヨタ自動車グループの4社は29日、2016年度の社員採用計画を発表した。先端技術を強化するほか期間従業員の正社員登用も増やし、デンソーは前年度比179人増の1065人(中途採用や期間従業員の正社員登用を含む)と大幅に増加し、トヨタ紡織も同53人増の165人(同)と採用増を見込む。一方、豊田自動織機ジェイテクトは採用減を計画する。

 デンソーの内訳は、事務職が同12人減の55人、技術職が同85人増の455人、技能職が107人増の520人など。新卒採用は同106人増の800人。

 トヨタ紡織は新卒事務職が同2人増の25人、新卒技術職が同31人増の65人、新卒技能職が同4人増の45人で、新卒全体の採用は同37人増の135人を予定する。そのほか前年度は採用しなかった事務職・技術職の中途採用は合計10人を見込む。

 豊田自動織機は前年度比4人減の335人(同)を計画し、そのうち新卒採用は同23人減の275人とする。ジェイテクトの新卒採用計画は同28人減の318人。そのほか総合職で中途採用2人を予定する。
日刊工業新聞2016年3月1日3面
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
国内のメーカーは工場の現場で技能を伝承する人材がかなり不足しているという。トヨタグループや日立は企業内高校を持っているが、地道な人づくりを絶やしてはいけない。

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