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窒化アルミニウム放熱基板を量産、岡本硝子がEV半導体向け

窒化アルミニウム放熱基板を量産、岡本硝子がEV半導体向け

岡本硝子が導入した真空加圧焼成炉

岡本硝子は、電気自動車(EV)向けパワー半導体での採用を想定した窒化アルミニウム放熱基板の量産を8月に開始する。U―MAP(名古屋市千種区、西谷健治社長)と共同で開発した製品で、岡本硝子はこのほど第3工場に同基板の量産に必要な真空加圧焼成炉を導入した。U―MAPと共同で販売し、2027年に約20億円の売り上げ目指す。

窒化アルミニウム基板は放熱性の高さが特徴で、パワー半導体や発光ダイオード(LED)照明などに採用されている。今回の窒化アルミニウム放熱基板は、窒化アルミニウムのパウダーにU―MAPが開発した繊維状の窒化アルミニウム素材を添加し、破壊靱性(じんせい)を従来品の2倍程度に引き上げた。

製造コストは従来品に比べ10%近く上がっているが、岡本硝子が量産工程でコスト低減を図り、従来品と同等の価格を目指す。


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日刊工業新聞 2023年07月26日

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