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AI開発者と実験科学者の連携促す新ソフトウェアの仕組み

AI開発者と実験科学者の連携促す新ソフトウェアの仕組み

NIMS-OSが築く材料探索用AIとロボット実験のシームレス連携(物材機構提供)

物質・材料研究機構(NIMS)の田村亮チームリーダーと松田翔一チームリーダー、東京大学の津田宏治教授は20日、ロボット実験装置と人工知能(AI)をつなぐソフトウエア「NIMS―OS」を開発したと発表した。実験結果をAIで解析して次の実験条件を求めて実験ロボで実行する。この一連の流れを自動化できる。さまざまなAIを実装可能。AI開発者と実験科学者の連携を促していく。

実験装置の出力結果と実験条件を探索するAIをつなぐシステムを開発した。実験結果から最良条件を求めるベイズ最適化や、限界を求める探索手法、実験結果が切り替わる境界を求める探索手法を実装した。プログラミング言語「Python(パイソン)」で書かれているため、ユーザー自身が開発したAIを適用できる。

実験装置は研究者が開発することが多く、それぞれ独自のプログラムで動いている。そのため実験科学者が実験条件ファイルを用意する必要がある。これさえ用意すれば条件探索や実験実施を自動化できる。NIMSでは384回の電解質探索実験を自動化した。

AI開発者にとっては開発したAIを実験科学者に使ってもらいやすくなる。従来は結果をAIで解析し、その条件を人手で装置に入力していた。自動化することでミスなく装置を稼働させられる。

日刊工業新聞 2023年07月21日

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