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九電などが進水式、LNG燃料供給専用船の全容

九州電力、日本郵船などは12日、2024年4月以降に共同で始める液化天然ガスバンカリング(LNG燃料供給)事業で、専用船の進水式を三菱重工業下関造船所江浦工場(山口県下関市)で実施した(写真)。船名を「キーズ アザレア」とした。24年3月竣工に向け、タンク、船室などの艤装を同工場で引き続き施す。三菱造船(横浜市西区)が建造する。

バンカリング事業は伊藤忠エネクス、西部ガス(福岡市博多区)を含む4社で進める。九州や瀬戸内海に寄港するLNG船に燃料供給する事業で、石炭運搬船や自動車輸送船を対象として想定する。

建造中の専用船は総トン数約4850トン、LNG3500立方メートルを積載可能とする。電気推進方式で、LNGと重油のいずれでも稼働する発電機を搭載する。

船名は参画企業の頭文字などを取った事業会社名の一部「KEYS(キーズ)」、母港となる北九州市の市花であるツツジの英語名から付けた。

日刊工業新聞 2023年07月13日

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