ニュースイッチ

トヨタの新型「アルファード」採用…トヨタ紡織の新「シート」に世界初の機能

トヨタ紡織が新たに開発したシートが、トヨタ自動車が6月に発売した高級ミニバン「アルファード」と「ヴェルファイア」の新型車に採用された(写真)。2列目シートではシートの快適性などを向上、3列目シートでもシートの収納方法に磨きをかけた。トヨタ紡織によると世界初、トヨタ車初となる機能を複数実装する。

2列目シートでは、3列目シートに乗り込む際の操作を改善した。最大480ミリメートルのスライド量で電動とマニュアルの切り替えを可能にした。乗員の有無によってスライド速度も変更する。また、2列目シートは防振構造を採用したことで乗り心地を向上。シートフレーム内の2カ所に防振ゴムを設置し、振動を軽減する。

このほかアームレストや足を乗せる「オットマン」が暖かくなる機能も付けたほか、アームレストに内蔵する回転格納式テーブルは、従来の1枚構造から展開可能な2枚構造に変更した。

3列目ではシートの跳ね上げ位置が2カ所になり、最後方位置での格納も可能にした。これにより、3列目シートを跳ね上げた状態でも2列目シートをリクライニングできる。


【関連記事】 トヨタグループも頼りにする異能の変革集団
日刊工業新聞 2023年07月04日

編集部のおすすめ