転落事故なくせ!アーム伸縮・巻き尺式の雪下ろしロボ開発

秋田県大、3年内に実用化

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開発した巻き尺式雪下ろしロボ「雪一」を屋根に設置
 秋田県立大学システム科学技術学部機械知能システム学科の齋藤敬准教授らは、小型雪下ろしロボット「雪一(せついち)」を開発した。巻き尺のような伸縮機構で屋根に積もった雪を押しやる。ロボット本体は小さくても、広い範囲の雪を除雪できる。3年での実用化を目指す。

 金属のロール材を半月状にたわませ、2―3本に束ねてアームにする。ロール材を巻き取ったり、送り出したりして、アームを伸縮させるため装置全体を小型化できる。伸縮アームの長さは最大4メートルの機体と8メートルの機体を開発した。押す力は最大15キログラムで、モーターとギア比を変えれば45キログラムまで力を出せる。

 この伸縮アームの先に除雪用ブレードを搭載して、雪下ろしに応用した。雪が積もった後、屋根にロボットを上げると、ロボットがブレードで雪の表面を削り落とす。ロール材の摩擦が少ないため、雪を駆動系に巻き込んで凍結しにくい。実験では、雨が雪に交じり湿った屋根雪でも除雪できることを確認した。

 雪下ろしを機械化すると作業中の転落事故防止につながる。また豪雪地帯は高齢化が進んでおり、年金生活者が除雪費用を捻出するのは負担が大きい。巻き尺式は構造がシンプルなため装置を安価に抑えられる。

日刊工業新聞2016年2月26日 ロボット面

COMMENT

昆梓紗
デジタルメディア局
記者・編集者

構造がシンプルで安価という点が特に良いと思います。記事ではわかりませんが、高齢者でも簡単に扱えるものだとさらに望ましいです。

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