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宇宙光通信用光源モジュール、三菱電機が超小型衛星で実証に成功した意義

宇宙光通信用光源モジュール、三菱電機が超小型衛星で実証に成功した意義

開発した光源モジュール

三菱電機は20日、宇宙空間における大容量の宇宙光通信用光源モジュールの性能実証に成功したと発表した。1月に超小型人工衛星へ搭載して実証したもので、1・5マイクロメートル帯(マイクロは100万分の1)の光源モジュールからレーザー光線を放射した。電波による通信と比べ、10倍以上の大容量化や高速化、長距離の宇宙光通信の実現につながると期待される。今後、大規模な宇宙開発プロジェクトへの提案などをしていく。

福井大学とアークエッジ・スペース(東京都江東区)などが共同開発した超小型人工衛星に光源モジュールを搭載。国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟から1月6日に宇宙空間へと放出し、レーザー光周波数制御を実証した。

超小型人工衛星の大きさは10センチ×10センチ×34センチメートルの直方体で、従来の大型人工衛星への搭載による実証に比べ、コストを約100分の1、開発期間を約3分の1にそれぞれ抑えることができるという。

宇宙光通信が実用化されれば、早く高精度に地上の様子などを確認できるため、災害状況の把握や森林資源の保護などで人工衛星による画像撮影の活用が広がると期待される。

また、レーザー光線は電波に比べて波長が短く、地上の受信アンテナを小型化できるメリットもある。


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日刊工業新聞 2023年06月21日

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