航空機部品の有力メーカー、旭金属工業がマレーシアに進出!

東南アジアには米欧の航空機機体メーカーが相次ぎ進出

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3月下旬に稼動するマレーシア工場
 【名古屋】旭金属工業(京都市上京区、山中泰宏社長、075・801・0151)は、マレーシアで航空機部品の表面処理などを手がける新工場を3月下旬に稼働させる。2015年に豊田通商と現地に共同出資会社を設立し、顧客からの認定取得などを進めてきた。強みを持つ表面処理技術をテコに、欧米部品メーカーの現地工場向けを中心に受注獲得を狙う。5年後をめどにマレーシア工場の売上高で5億円を目指す。

 旭金属は15年、マレーシア・セランゴール州に豊田通商との共同出資会社「アサヒ・エアロ・マレーシア」を設立した。資本金は6億円で旭金属が51%、豊田通商が49%を出資している。

 マレーシアなどの東南アジアには近年、米欧の航空機機体メーカーが相次ぎ進出し、部品の加工や組み立てを手がける。しかし、航空機用のアルミニウム合金などの金属を加工する際には表面処理や非破壊検査といった特殊な設備が必要で、現地には十分な設備を持つメーカーが少ないという。

 このため、東南アジアで作られる航空機部品の多くは、米国などから表面処理後の「半製品」を支給し、現地で組み立てる流れになっている。旭金属は、マレーシアで表面処理などの工程をこなすことで、航空機部品の現地生産需要を取り込みたい考えだ。

 旭金属は岐阜県安八町に主力工場を置き、機体メーカーや装備品メーカーなどに部品供給。15年には島津製作所が稼働した米国新工場(カリフォルニア州)の特殊工程設備で協業するなど、海外展開を加速している。

日刊工業新聞2016年2月25日機械・ロボット・航空機2面

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旭金属工業は部品を機械加工した後の表面処理など「特殊工程」の専門企業で、業界では有名な会社です。ニッチ分野ながら世界に商機を見つけ、思い切った設備投資をする姿勢にはいつも感銘を受けます。

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