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日産が新型車に搭載へ、「自動運転」最新技術の仕組み

日産が新型車に搭載へ、「自動運転」最新技術の仕組み

交差点に飛び出してくる車両の速度や位置を細かく把握し、急ブレーキをかけて急停止するなど、変化する状況を見極めて瞬時に対応を変える

日産自動車は高性能レーザースキャナー(LiDAR)を使って自動車の自動運転を支援する最新技術を報道陣に公開した。交差点に飛び出してくるオートバイの速度や位置を細かく把握し、衝突の可能性を高精度に予測。危険度に応じて急ブレーキをかけて急停止したり、衝突の危険が回避され次第、ブレーキを解除したりと、変化する状況を見極めて瞬時に対応を変えられる。

公開したのは自動運転の実現に向けて日産が開発している「グラウンド・トゥルース・パーセプション」と呼ぶ技術。既に自動車に実装しているカメラやレーダーといったセンサーに高性能LiDARを加え、事故回避性能を大幅に高める。日産はこの技術を2020年代半ばに完成して車両への搭載を始め、30年には多くの新型車に搭載することを目指す。開発は着実に進んでおり、現在、ハードウエアのコスト圧縮、量産品質や性能の確立といった課題の解消などに取り組んでいる。


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日刊工業新聞 2023年06月10日

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