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日本軽金属が25億円投資、下関でノンフロンパネル生産倍増の背景

日本軽金属が25億円投資、下関でノンフロンパネル生産倍増の背景

岡本社長(左)は下関工場の能力増に期待(前田晋太郎下関市長〈右〉、小関浩幸山口県産業労働部長〈中央〉)

日本軽金属は下関工場(山口県下関市)のノンフロン断熱不燃パネル生産を現状比で倍増する。2024年4月に第2工場を新設・稼働させ、主に半導体製造工場の需要増に応える。月産量は1万8000枚を見込む。投資額は25億3000万円。

子会社の日軽パネルシステム(東京都港区)下関工場敷地内に第2工場を建設、半導体工場のクリーンルーム向けのほか、食品工場向けに厚さ42ミリ―150ミリメートルのノンフロンパネルを生産する。従業員については、地元で25人を採用する。

九州・山口地域では、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本県進出を受けて半導体産業の設備投資が活発化している。日本軽金属もTSMC進出による需要増を見越して新工場建設を決めた。日本軽金属の岡本一郎社長は「半導体や食品に欠かせない製品。業界と地域の発展に貢献したい」と話している。

日刊工業新聞 2023年06月05日

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