ニュースイッチ

パワー半導体向け受託製造ハンドリングサービス、凸版が売上高30億円へ

凸版印刷パワー半導体向け受託製造ハンドリングサービスの提供を始めた。車載・産業機器向けなどのパワー半導体を対象に、デバイスメーカーが保有するウエハー製造プロセスの別の生産ラインへの移植および、ウエハー製造を凸版印刷が受託する。デバイスメーカーは自社の工場でパワー半導体の量産需要に応えつつも、出荷困難になりがちだった多品種小ロット品を安定供給しやすくなる。

ウエハー製造プロセスは、協業契約しているJSファンダリ(東京都港区)の新潟工場(新潟県小千谷市)内に構築する。6インチ(直径約150ミリメートル)ウエハー向け製造ラインの移植と製造受託から始め、2024年度内に8インチ(同約200ミリメートル)にも拡大予定。パワー半導体製品の設計から製造まで受託するターンキーサービスも開始予定で、27年度に関連受注を含め30億円の売り上げを目指す。


【関連記事】 半導体パッケージ基板で存在感を増す印刷会社
日刊工業新聞 2023年06月01日

編集部のおすすめ