全館空調市場に参入するLIXILの狙い
LIXILは全館換気空調システム「エコエアファイン=写真」を6月1日に発売し、全館空調市場に参入する。冷房時には高所に滞留する熱気を、暖房時には足元の冷気を吸い込み温度調整する循環切替システムを開発、搭載した。工事費を含む価格は200万円程度。2030年に全館空調市場のシェア10%を目指す。
居室や廊下、洗面所など家全体に吹き出し口を設置することで、部屋ごとに差がない快適な室温を保つ。設計開発は同社が行い、製造は外部に委託する。 住宅メーカーやビルダーがネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)基準を上回る断熱等級6以上の住宅の投入を活発化していることを受けて、同等級以上の住宅を対象に絞って展開する。また、住宅の設計初期段階に部屋別の空調負荷を計算するサービスを併せて提供し、必要に応じて同社のひさしや高断熱窓などの空調効率を上げる建材の提案も行う。