「曲げ寸法公差1mm」を守るハンマー職人
フジテックの鋼材加工をけん引する入社28年目の専務
ガーン、ガーン―。フジテックの工場は、ハンマーで加工物をたたく音が鳴り響く。同社は建築物の曲げ部材や配管のパイプなど、大小さまざまな鋼材の加工を手がける。2014年には川口商工会議所が市内優良企業の技術を認定する「川口i―waza(いいわざ)ブランド」に選定された。
パイプ曲げは機械で行うが、同じ材料、同じ厚みでも硬さが違うため完全な自動化はできない。一般的な曲げ加工メーカーは機械加工後、そのまま納品するという。一方、同社は社内基準「曲げ寸法公差1ミリメートル」を満たすために、ハンマーなどで加工物をたたいて微調整している。藤田義昭専務は「見た目がきれいでも、寸法を測ると設計図とは違うことがある」と曲げ加工の難しさを語る。
熟練の技の身に付け方について、入社28年目の藤田専務は「いいモノをつくりたい、という毎日の積み重ねが大切だ。まだまだやれることはある」と日々技術を磨いている。
<会社概要>
▽社長=藤田昭一氏▽所在地=埼玉県川口市、048・284・5103▽売上高=4億6000万円(15年12月期)▽従業員=36人▽創業=63年(昭38)1月>
※日刊工業新聞では毎週火曜日に「モノづくり支える町工場の技」を連載中
パイプ曲げは機械で行うが、同じ材料、同じ厚みでも硬さが違うため完全な自動化はできない。一般的な曲げ加工メーカーは機械加工後、そのまま納品するという。一方、同社は社内基準「曲げ寸法公差1ミリメートル」を満たすために、ハンマーなどで加工物をたたいて微調整している。藤田義昭専務は「見た目がきれいでも、寸法を測ると設計図とは違うことがある」と曲げ加工の難しさを語る。
熟練の技の身に付け方について、入社28年目の藤田専務は「いいモノをつくりたい、という毎日の積み重ねが大切だ。まだまだやれることはある」と日々技術を磨いている。
▽社長=藤田昭一氏▽所在地=埼玉県川口市、048・284・5103▽売上高=4億6000万円(15年12月期)▽従業員=36人▽創業=63年(昭38)1月>
※日刊工業新聞では毎週火曜日に「モノづくり支える町工場の技」を連載中
日刊工業新聞2016年2月23日 中小企業・地域経済面