ブラックソーラーて何?

シャープの新製品から分かりやすく解説してみました!

シャープのブラックソーラー(新製品ではありません)
 日刊工業新聞の記事でODMにポイントが当たっているので「ブラックソーラー」について解説します。

 通常の太陽光パネルの表面には銀色の配線があります。
その配線すべてを裏面に移したのが「バックコンタクト」と呼ばれる太陽電池です。

 いくら細くても表面にある配線部分は太陽光を遮るので発電にとってはロスです。
配線が裏面にあると表面のすべてで太陽光を受けられるので発電量は増えます。
銀色の配線がないため表面は黒一色、つまりシャープのいう「ブラックソーラー」です。

 バックコンタクトは米サンパワーが量産しています。
同社のセル変換効率(太陽光から電気をつくる効率)は24・2%は世界最高です。
(セルはパネルを構成する太陽電池の部品。セルを生産し、セルをつないでパネルにする=モジュール化)

 東芝はサンパワーから太陽光パネルを調達し、日本の住宅向けに販売しています。
最高効率のセルを使ったパネルではありませんが、出力は250w。
モジュール変換効率(セルを組み合わせてパネルにした状態の効率)は20・1%。

 シャープが発売する新ブラックソーラーは出力が220w、モジュール変換効率19・1%。


(以下、掲載記事)
 シャープは経営課題となった太陽電池事業で、安定需要を見込む国内住宅向け製品の海外からのODM(相手先ブランドによる設計・生産)調達を検討する。21日開催の住宅用の新製品発表会で、五角博純ソーラーシステム事業部副事業部長が明らかにした。同社の住宅用太陽電池は電極が裏面で受光面積が広いフラッグシップモデル「ブラックソーラー」を堺工場(堺市堺区)で生産し、下位モデルは国内協力工場がモジュール生産を行っている。
 国内住宅用太陽電池市場は2017年度まで毎年、年間2ギガワット程度の安定需要を見込む。ODM調達はラインアップ充実やコスト低減などが狙いで、「ブラックソーラーを含めて検討」という。同社の産業用太陽電池は大半がすでに中国企業などからの調達品だ。

2015年04月22日 電機・電子部品・情報・通信面の記事に加筆

COMMENT

松木喬
編集局第二産業部
編集委員

もっとも普及したシリコン系の太陽電池でも、まだまだ発電量を増やせる(変換効率アップ)の余地はあります。その一例がバックコンタクトです。他にも手段はありますが、生産プロセスを変えるなど投資がかかります。太陽光パネルは需要の変動が激しく、いぜ効率アップの投資をしようにも躊躇するメーカーが多いです。

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