航空機部品の売り上げを5年で3倍に!日機装の挑戦
ベトナムに第2工場建設へ
日機装は17日、航空機部品を手がける航空宇宙事業の売上高を2020年12月期に、15年12月期比約3・3倍となる350億円に引き上げる計画を明らかにした。ベトナムに新工場を建設するほか、東村山製作所(東京都東村山市)を増強する。供給体制の拡大や収益力の強化を目標達成に向けた重点戦略に掲げる。
日機装は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を用いた主翼部材などを得意とする。航空機は新興国で中小型機需要が拡大するなど、収益拡大が見込める。甲斐敏彦社長は「国内外の拠点を有効活用し、安定供給体制の確立に最大限力を入れる」と話す。
ベトナムでは既存工場が立地する第2タンロン工業団地(フンイエン省)内に、第2工場を建設する。投資額は20億円程度を見込む。すでに土地は確保しており、今後の受注動向に応じて建設時期を判断する。
新工場では主翼の両端部分にあたるシャークレットや主翼の前縁部になるJパネルなどの生産を視野に入れる。東村山製作所では、約20億円を投じ増改築を実施。エンジンを覆うファンケースライナーの生産を9月に始める。欧州エアバスの最新鋭小型機「A320neo」に搭載するエンジン「PW1100G―JM」向けに供給する。
日機装は20年12月期に総売上高を2000億円(15年12月期比53・8%増)に引き上げる新中期経営計画を今期からスタート。産業用ポンプや医療機器事業とともに、高成長が期待できる航空機部品事業に力を入れていく。
日機装は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を用いた主翼部材などを得意とする。航空機は新興国で中小型機需要が拡大するなど、収益拡大が見込める。甲斐敏彦社長は「国内外の拠点を有効活用し、安定供給体制の確立に最大限力を入れる」と話す。
ベトナムでは既存工場が立地する第2タンロン工業団地(フンイエン省)内に、第2工場を建設する。投資額は20億円程度を見込む。すでに土地は確保しており、今後の受注動向に応じて建設時期を判断する。
新工場では主翼の両端部分にあたるシャークレットや主翼の前縁部になるJパネルなどの生産を視野に入れる。東村山製作所では、約20億円を投じ増改築を実施。エンジンを覆うファンケースライナーの生産を9月に始める。欧州エアバスの最新鋭小型機「A320neo」に搭載するエンジン「PW1100G―JM」向けに供給する。
日機装は20年12月期に総売上高を2000億円(15年12月期比53・8%増)に引き上げる新中期経営計画を今期からスタート。産業用ポンプや医療機器事業とともに、高成長が期待できる航空機部品事業に力を入れていく。
日刊工業新聞2016年2月18日航空機面