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EC拡充するしまむら、狙いはオンライン購入増だけじゃない

事業売上高30年150億円へ
EC拡充するしまむら、狙いはオンライン購入増だけじゃない

ECサイトと実店舗との相互送客を狙う

しまむらはオンラインストアで衣料品などを販売する電子商取引(EC)事業を拡充する。新たに策定した長期ビジョンの中で将来の「成長牽引(けんいん)事業」に位置付けて、デジタル会員数の拡大や物流機能の強化を進める。2024年2月期のEC事業の売り上げ見込み50億円を「30年2月期に150億円を目指す」(鈴木誠社長)としている。

しまむらは実店舗との相互送客を狙った新たな販売チャンネルとしてオンラインストアを開設。子ども服の「バースデイ」、若者向けカジュアル服「アベイル」や女性向け雑貨・ファッション「シャンブル」へと品ぞろえとサービスを拡充してきた。

23年2月期のEC事業の売上高は41億円。注文商品の店舗受取率は9割で、来店時に他の商品を購入する率が44%と既存店売り上げにも貢献する。24年2月期はEC事業で前期比20%増を見込む。デジタル会員数は23年2月末で309万人。3月だけで30万人増えており、24年2月には550万人に拡大を目指す。

東松山ECセンター(埼玉県東松山市)を経由せずにサプライヤー(供給業者)が直接商品センターに納品する仕組みを22年に開始。ECセンターの出荷能力を超えた受注も可能になった。27年に奈良県天理市にもセンターを開設する計画で、EC事業の規模拡大と利便性向上を進める。

日刊工業新聞 2023年04月13日

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