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外部電源いらない!「織物型圧電センサー」の仕組み

外部電源いらない!「織物型圧電センサー」の仕組み

京都工繊大が開発した無給電動作可能な圧電センサー

京都工芸繊維大学の研究チームは、外部から電力供給せずに動作可能なテキスタイル(織物)型圧電センサーを開発した。身の回りの家電などから常時放散されている電磁波を利用して動作するため、外部電源が不要。屋内での利用を想定しており、自動車のハンドル用センサーなどへの活用が期待できる。

京都工繊大繊維学系の石井佑弥准教授とユー・アニー助教、同大大学院工芸科学研究科先端ファイブロ科学専攻の外村一樹氏の研究チームが開発した。

開発した圧電センサーは導電性糸と絶縁性糸で構成。周囲の商用電源などが発する周波数など電磁波を電源として動作するのが特徴だ。電磁波を受けた人は体内で静電誘導が生じる。人がセンサーを押すことで、センサー内の導電糸層でさらに静電誘導が発生し、センサーが電圧を出力する。

同大は、全て繊維で構成したセンサーを既に開発し、外部給電で動作させていた。ただ、給電しない状態でも人がセンサーを押すと電圧出力することがあり、原因を調べていた。

同センサーは洗濯が可能で、製造費が安価なのも特徴。用いる糸によっても価格は変わるが、サイズが縦20ミリ×横20ミリメートルの場合で1個当たりの材料費は約89円。


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日刊工業新聞2023年4月3日

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