野球観戦アップデート、キヤノンがカメラ98台設置で実現する映像
キヤノンと読売新聞東京本社、日本テレビ放送網は、人の動きを3次元(3D)データに変換し、あらゆる方向から見た映像を鑑賞可能にするボリュメトリックビデオ技術の活用を東京ドーム(東京都文京区)で本格的に始める。98台のカメラをドームの全周に設置。通常のカメラでは撮影できない視点の映像を届ける。プロ野球のシーズン開幕を迎えることを踏まえ、野球観戦の新たな楽しみ方を提供する。
今シーズンに東京ドームで開催される読売ジャイアンツの全試合を対象に、ボリュメトリックビデオシステムによる撮影を行う。バッティングや走塁、守備連携といった場面のリプレーやハイライト映像として、テレビの中継などに活用する。
キヤノンは2022年に日本テレビ系のプロ野球中継「ドラマチック ベースボール 2022」にボリュメトリック映像が採用された実績がある。東京ドーム内の全周に80台以上の高解像度カメラを設置し、撮影した。テレビ中継内のリプレー映像やハイライト映像で使われ、その他のスポーツ番組でも利用された。
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日刊工業新聞 2023年03月29日