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メモリー市況悪化に拍車…半導体装置販売高が5カ月連続マイナス

メモリー市況悪化に拍車…半導体装置販売高が5カ月連続マイナス

半導体イメージ

日本半導体製造装置協会(SEAJ、東京都千代田区、牛田一雄会長)がまとめた日本製半導体製造装置の2月の販売高(速報値、2022年12月―23年2月の3カ月平均)は、前月比1・9%減の2941億6900万円で、5カ月連続のマイナスとなった。メモリー半導体の市況が悪化し、メーカーが投資を抑制したことが響いた。パワー半導体向けの装置需要は底堅いが、規模が大きいメモリー半導体メーカーが投資を抑制した影響を補い切れなかった。

メモリー半導体の市況悪化に拍車がかかり、メモリー半導体メーカーが設備投資を抑制していることが背景にある。電気自動車(EV)などに使われるパワー半導体メーカーの投資意欲は旺盛だが、装置需要全体に占める比率が小さく、メモリー向けなどの落ち込みを吸収し切れなかった。地域別では中国向けの輸出が伸び悩んでいる。米国が主導して強化に動く先端半導体技術の対中輸出規制が一因とみられる。


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日刊工業新聞2023年3月27日

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